屋根の雨漏りは勾配によって変わる

住宅も20年から30年経過するとあちこち故障個所が出ますが、おおよそ故障する場所は決まっています。その一つは、屋根の雨漏りです。屋根の雨漏りは、防水カバーが破れたり劣化したことにより起こります。新築の時に防水カバーが埋め込まれていますが、その耐用年数は20年前後とされています。

つまり20年を経過したころには防水機能が弱くなり、天井からぽたぽたと雨がたれてくる可能性があるわけです。屋根からの雨漏りを少しでも減らしたい場合には、屋根勾配をつけることです。通常の住宅は勾配がある場合でも20度ぐらいになっていますが、これを急こう配にすることによって、雨が漏れるのを減らすことができます。ちなみに急こう配とは31度以上の角度になっている場合です。

日本の和風住宅ではなかなか見かけませんが、輸入住宅や洋風の住宅では急こう配になっている住宅が少なくありません。なぜ角度がある方が、雨が漏れにくいかといえば、そもそも雨がたまりにくいからです。こう配が急なほど、雨が地面の方に落ちていくスピードが速く、いつまでも屋根の上に雨が残る可能性が少なくなります。ただし、すでに建築してある住宅を急こう配にするには大幅なリフォームをしなければなりません。

もし、急こう配にするならば、最初からそのように設計した方が安上がりです。もちろん急こう配にしなくても定期的にメンテナンスをしていれば雨が漏れてくるのを防ぐことは十分可能です。予算の関係もありますので、より都合の良い方を選んでみましょう。

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*